2016A期 一般利用課題における「元素戦略」及び「連携利用」に関する課題について

2016A期 一般利用課題における「元素戦略」及び「連携利用」に関する課題について

1. 目的と調査対象

1-1. 「元素戦略」課題

文部科学省が推進する"元素戦略プロジェクト〈研究拠点形成型〉" 1) とは「磁石材料」、「触媒・電池材料」、「電子材料」、「構造材料」の4つの領域からなる平成24年度から始まった10年間の国家プロジェクトで、レアアースやレアメタルなどを用いない革新的な稀少元素代替材料の創製を目的としています。

J-PARC/MLFの中性子ビームラインでは、2013年度より研究拠点に所属する研究者を対象に元素戦略課題の募集を行っておりますが、2014A期より、一般利用課題の枠組みにおいて研究拠点以外の研究者から申請される元素戦略関連課題について調査を始めました。

1-2. 「連携利用」課題

連携利用の目的は、放射光などの量子ビームや京などの計算機と、J-PARC/MLFの中性子及びミュオンを連携して利用することで、各施設の効率的・効果的利用を図り、利用研究成果の更なる質的向上を実現することです。

2013A期、2013B期にはJ-PARC/MLFの中性子共用ビームラインのみにおいて、SPring-8の放射光との「相補利用」課題として申請を受け付けていました。さらに2014A期よりJ-PARC/MLFの中性子全ビームラインへの申請課題を対象とし、連携利用する施設もSPring-8に限らない他の量子ビーム施設及び京を含む計算機に範囲を広げ、その利用状況の調査を始めました。なお、他施設を利用する時期は同時期に限らず、連携利用する他施設は単独でも複数でも構いません。

2. 申請方法

最初の画面の「公募名称」では、「成果公開型(定期募集)」あるいは「成果公開型(産業利用・定期募集)」を選択して下さい。次の画面の「元素戦略」あるいは「連携利用」のチェックボックスをクリックし、併せて申請書の「研究計画」の項における " i) 実験の目的及び背景" の箇所に「元素戦略」課題についてはその理由を、「連携利用」については連携利用する施設(過去および同時期の利用の場合は利用ビームラインと受理番号も)、及び連携利用を行う研究内容と期待される成果を明確に記入して下さい。

ただし、該当する課題申請に対して、該当しない課題と異なる基準による審査や優先的なビームタイム配分は行いません。

なお、申請書は基本的に英語で作成して頂きますが、民間企業からの産業利用課題につきましては日本語で作成された申請書も受け付けます。

文部科学省のホームページへリンク
1) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/06/__icsFiles/afieldfile/2012/06/29/1323106_1.pdf

 

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