SPring-8・MLF両施設での測定実習による
「第3回放射光・中性子の連携利用に向けた合同研修会(小角散乱)」

2021.05.01

SPring-8・MLF両施設での測定実習による
「第3回放射光・中性子の連携利用に向けた合同研修会(小角散乱)」

高輝度光科学研究センター(JASRI)とCROSSは、SPring-8とMLFの横断的な利用促進の一環として、「放射光・中性子の連携利用に向けた合同研修会」を開催しています。第3回目となる本研修会では、研修テーマに「小角散乱」を取り上げ、さらに両施設での実習の機会も初めて設けました。4グループ(1グループ3名以内)の募集枠を設けましたが、それ越える多くの参加希望があり、SPring-8とMLFの両施設を利用できる本研修会への関心が非常に高いことを感じました。

2020年11月24日(火)には、SPring-8で小角散乱の座学とBL19B2の2次元検出器(PILATUS2M)を利用した放射光の実習が行われ、2021年4月9日(金)〜10日(土)には、MLFで中性子小角散乱の座学とBL15(大観)を利用した実習が行われました。

MLFでの合同研修会では、初日の午前にBL15装置担当者の鈴木によりパルス中性子小角散乱法およびMLFの説明が行われ、その後、二日目の昼まで2班に分かれて実習が行われました。実習では、各自が興味ある試料を持ち込んで中性子小角散乱実験を行いました。磁性材料については、磁場を印加した磁気散乱測定が行われ、また、多成分高分子材料については、重水素と軽水素の中性子散乱長の違いを活用したコントラスト変調測定が行われ、中性子散乱の特徴を実感して貰うことができました。実習には、SPring-8の研修会で講義を行なって頂いた講師の先生、 JASRIのスタッフにも参加頂き、測定手順、測定データの解析方法や解釈、さらに今後の研究計画などの議論を一緒に行って頂きました。

* 講 義 *

鈴木(BL15装置担当者)による講義

* 第 1 班 *

試料ホルダーへの試料の取り付け

試料交換機の説明

BL15(大観)の説明

測定データの解析

* 第 2 班 *

BL15(大観)の試料環境機器の説明

試料ホルダーへの試料の取り付け

BL15(大観)の説明

測定データの解析


11月のSPring-8での合同研修会への参加を足掛かりに、SPring-8の実験課題募集に応募され、本格的な放射光利用を開始した参加者もおられます。同様に、新たな中性子利用者、中性子・放射光連携利用者になって頂くことを期待します。

コロナ禍での開催となりましたが、合同研修会の参加者のみならず、講師の先生およびJASRIのスタッフにも参加して頂いたことで、充実したMLFでの合同研修会となりました。

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