産業界との貴重な情報交流の場

2019.01.23

産業界との貴重な情報交流の場

集合写真

2019年1月15日(火)〜16日(水)に、いばらき量子ビーム研究センターにて「J-PARC Workshop2018 / Deuterium Labeling Study for Neutron Science」が開催され、国外(ANSTO, SNS)の講演者2名を含む合計17件の講演とJ-PARC MLFの見学会が行われました。参加者は44名でした。

本ワークショップは、重水素材料にかかわる研究者・技術者が学術的・産業的な重水素材料研究の現状を知る良い機会となりました。特に、産業界との情報交流は貴重な機会であり、今後も情報交流を続けていくとともに、今回の研究会で提案・討論された案件の実現に向けて活動を活性化していきます。

講演者

重水素ラベル化法は中性子散乱研究において散乱コントラストをコントロールするための手法であり、中性子研究を飛躍的に発展させることができます。本研究会は、その最先端の成果を国内外の 研究者、技術者、並びに産業界と共有することで、国際交流や先導的な研究活動の促進を目指すことを目的として開催されました。

講演者に質問する参加者

研究会には大学・研究所・企業から幅広い発表者・参加者が集まり、先端研究の話題から重水素材料の供給にかかわる産業界の話題まで、多岐にわたるテーマでの討論が展開されました。特に、高分子の原料となる重水素化単量体について、様々な情報交換が行われました。今回は、重水素化高分子に関心が高い研究者・技術者が一同に会したことで、この分野における国際的な情報交流を実現できました。また、ワークショップの中でJ-PARC MLF重水素化ラボの整備に対する具体的な討論が展開され、J-PARC MLFにおける今後の活動をより活性化するための提案が示されました。

見学会の様子

2019年7月頃に第二回 重水素材料研究会の開催を予定しています。詳細につきましては後日ホームページ等でお知らせしますので、ご興味がございましたら奮ってご参加ください。また、研究会情報を含めた重水素材料研究にかかわる情報を集約・公開する情報サイトを近い将来に立ち上げる予定です。そちらに関しましても、後日ホームページ等でお知らせします。

このワークショップは日本プロセス化学会、量子科学技術研究開発機構(QST)にご後援いただき、J-PARC センターが主催し、J-PARC MLF利用者懇談会、当センターが共催しました。

CROSSが主催・共催した重水素化に関する研究会、ワークショップ一覧

  • 2017.10.19-20
    J-PARC WORKSHOP Deuterated Materials Enhancing Neutron Science for Structure Function Applications
    案内
  • 2018.7.10
    第一回重水素材料研究会
    案内 報告
  • 2018.11.15
    Meeting on Deuterium Labeled Compound for Neutron Science
    案内 報告
  • 2019.1.15-16
    J-PARC Workshop2018 / Deuterium Labeling Study for Neutron Science
    案内 報告