【開催報告】第8回 大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム

2022.11.10

【開催報告】第8回 大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム

2022年9月30日 第8回 大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウムを 総合科学研究機構(CROSS)中性子科学センターは、高輝度光科学研究センター(JASRI)、高度情報科学技術研究機構(RIST)との共同主催により、東京秋葉原UDXにて、現地開催しました。

⼤型実験施設であるSPring-8、J-PARC MLFと「富岳」をはじめとするスーパーコンピュータとの連携利⽤は、実験的⼿法と数値シミュレーション⼿法の特性を活かした新しい研究成果の創出につながり、その推進は多⽅⾯から期待されています。
第8回⽬となる本シンポジウムでは、次世代二次電池・燃料電池の開発で展開されている放射光・中性⼦の量⼦ビーム実験や理論計算による研究の最前線を紹介しました。さらに、パネルディスカッションでは電場下でのイオン電導度の計算が欲しいなど材料開発における問題提起をしていただくとともに、実験(放射光X線、中性子、ミュオン、NMR)及び計算でそれぞれの手法が得意とする点、不得意とする点を時空間領域の観点で最先端の研究者から紹介していただき、量⼦ビーム実験と理論計算の連携利⽤の可能性について議論しました。

会場の様子

パネルディスカッションの様子



参加者総数は71名であり、コロナ禍後としては初めて現地の対面で開催し、これまで同様に多くの方々にご参加いただき、活発な質疑応答が繰り広げられました。

シンポジウム参加者へのアンケート調査では、「電池材料の世界シェアの推移」、「燃料電池の水の移動」、「カリウムを使った二次電池の可能性」など、参加者から最近の情勢や研究について興味をもったとの回答をいただきました。企業からの参加者が多いだけでなく、官庁からも参加者があったことから、今後このような連携シンポジウムを継続して開催することにより、産官学の連携も含めて、有意義な大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用が促進されることを期待します。


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