第1回センター長表彰を阿久津氏、岡﨑氏受賞

2019.10.18

第1回センター長表彰を阿久津氏、岡﨑氏受賞

表彰式の様子。左下から阿久津氏、横溝センター長、岡﨑氏。

CROSSは中性子科学センター長表彰を創設し、2019年10月1日、いばらき量子ビーム研究センターにて表彰式を行いました。栄えある第1回中性子科学センター長表彰は阿久津和宏氏と岡﨑伸生氏が受賞しました。本表彰は、中性子科学センターに勤務する職員等の中で顕著な功績を挙げたものに対し、その功績をたたえ、感謝の意を表し、中性子科学センターが担う業務の更なる推進を図ることを目的としています。

研究開発部 阿久津和宏(技師)

受賞テーマ:国際的試料重水素化研究の推進

ANSTOでの阿久津氏

受賞理由

阿久津技師は、中性子の解析性能を更に高める試料重水素化研究の国際的推進に貢献した。特にオーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO)との重水素化物の合成と偏極中性子反射率計「写楽」実験への応用に関する共同研究を強力に推進するとともに、欧州重水素化ネットワーク(DEUNET)や国内重水素材料研究ネットワークとの交流を深め、JSPS外国人特別研究員や研究生を積極的に受け入れ、博士号取得などに導く若手研究者の育成にも貢献した。

以上のように、阿久津技師の国際的試料重水素化研究の推進は中性子の利用促進に大いに寄与するものであり、中性子科学センター長表彰の受賞に値すると認められた。

研究開発部 利用推進部(兼務)岡﨑伸生(技師)

受賞テーマ:新MLFウェブサイト構築と論文分析システムの開発

受賞理由

第1回センター長表彰を受ける岡﨑氏岡﨑技師は、MLFの実験装置情報や利用方法等のMLF利用者に向けた情報を掲載するウェブサイトの企画・制作・運用を主導している。掲載内容を利用者が必要な情報に絞ることにより、利便性が向上した。MLFにとっても月間報告記事や成果の発信が容易になった。なお、本ウェブサイトは、MLFの情報を総合的に扱うウェブサイトとして本年10月にリニューアルされた。

J-PARC MLF Next to Meet@MLF

また岡﨑技師は、MLFから創出された成果を発信するため、論文データベース整備に必要なシステム開発を行った。これは、影響度の高い論文やその割合などを定期的にとりまとめて発信することに大いに役立てられている。

以上のように、岡﨑技師のMLFウェブサイト構築と論文分析システムの開発はCROSS並びにMLFの情報発信に関して大いに寄与するものであり、中性子科学センター長表彰の受賞に値すると認められた。