【開催報告】「2022年度量子ビームサイエンスフェスタ」(3月13日~15日)
第14回MLFシンポジウム、第40回PFシンポジウム

2023.04.05

【開催報告】「2022年度量子ビームサイエンスフェスタ」(3月13日~15日)
第14回MLFシンポジウム、第40回PFシンポジウム

KEK物質構造科学研究所、J-PARCセンター、総合科学研究機構(CROSS)、PF※ユーザーアソシエーション(PF-UA)、J-PARC MLF利用者懇談会が毎年主催しています。

3月13日、MLFシンポジウムはオンラインで約290名が参加して開催され、施設報告、中性子ターゲットの寿命予測、シンチレータ中性子検出器の大面積化、ミュオンのH-lineなどの他に将来計画に関する報告がありました。また、MLF利用者懇談会の総会が開催され、その後ユーザーからのアンケートの集計結果に関する意見交換が行われました。

3月14日のPFシンポジウムは、ビームラインの高度化や将来計画等の紹介がありました。

最終日3月15日の量子ビームサイエンスフェスタは、久々の現地開催を伴うハイブリッド形式で行われ約400名が参加しました。高次構造を発現するソフトマテリアルのサイエンス、はやぶさ2サンプル分析から判明したC型小惑星リュウグウの形成・進化・衝突破壊のプロセス、の2つの基調講演が行われた後、電池、生物、薄膜・表面界面、材料、食品科学、磁性・強相関をキーワードとしたパラレルセッションに加え、量子ビームライン高度化の成果を含む約230件のポスター発表等の報告がありました。

また現地開催に合わせて、CIQuS研究会・マルチプローブを用いたソフト界面解析技術、中性子小角散乱研究会、液体・非晶質研究会などのサテライト研究会も開催されました。

※KEK放射光実験施設

開催の様子(左:MLFシンポジウム(3/13)、中:PFシンポジウム(3/14)、右:量子ビームサイエンスフェスタ(3/15))


CROSSからは、池内氏による講演や多くのポスター発表がありました。

池内氏による講演の様子

坂口氏によるポスター発表の様子

阿部氏によるポスター発表の様子

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