試料環境に携わる研究者、技術者が交流 – 第23回CROSSroads Workshop-
2020年1月8日(水)から9日(木)にいばらき量子ビーム研究センターにて、第23回 CROSSroads Workshop 「量子ビーム実験施設における試料環境」が開催され、事前参加登録者数55名を上回る75人の参加がありました。
本研究会は国内の量子ビーム施設における試料環境に携わる研究者、技術者が一堂に会する初めての研究会でした。それぞれの施設、組織における試料環境機器開発や運営の状況を知り、今後の協力のあり方を探ること、特殊環境機器に関する議論を行い技術的な交流を深めることを目的に開催されました。
会場がぎっしり埋まる程、多くの参加者がありました。講演についての質疑応答も活発に行われました。オープンディスカッションでは、様々は立場から多くの意見が寄せられ、施設、組織を越えて共通して存在する多くの問題を認識する機会となりました。
施設見学では、MLF、J-PARC研究棟、IQBRCにある試料環境機器を見て回る盛沢山の内容でした。MLF内の参加者にとっても、他組織の試料環境機器を見るよい機会となりました。
国際的に大型施設における試料環境を議論するフォーラム「International Society for Sample Environment (ISSE)」の活動が紹介され、その一環として今年度日本でJ-PARC MLFが中心となり「International Workshop on Sample Environment at Scattering Facilities(9/6-10,2020 in Nasu,Japan)」が開催されることが周知されました。
本研究会は施設、組織の枠を越えて試料環境に携わる研究者、技術者が交流するよい機会となりました。本研究会をきっかけとして、今後、試料環境に携わる研究者、技術者間の交流が深まり、施設、組織間の協力体制が構築されることが期待されます。