【CROSS Reports】Vol. 2, Article 3「中性子小角・広角散乱実験その場同時測定用スプレー式試料塗布装置の開発」
CROSS職員の技術報告などを掲載するCROSS Reportsで、Volume 2, Article 3「中性子小角・広角散乱実験その場同時測定用スプレー式試料塗布装置の開発」を2024年10月18日に発行しました。
概要
近年、自動車用燃料電池に関する研究が活発に行われている。中でも、白金担持カーボンの凝集体とスルホン酸基を有するアイオノマーから形成される「触媒層」の形成プロセスを理解し、最適な触媒層構造を実現する製作プロセスを見出すことが、燃料電池の発電効率の向上につながる。そこで、実際の触媒層製造プロセスと同様に、触媒インクを基板シート上にスプレーで塗布した後、触媒層がどのように形成されていくかを観察するために、中性子小角・広角散乱その場同時測定用スプレー式試料塗布装置を開発した。本装置は、大強度陽子加速器施設(J-PARC)内の物質・生命科学実験施設(MLF)に設置された中性子実験装置(ビームライン)で使用され、自動車用燃料電池の研究に活用されている。
記事情報
記事タイトル | 中性子小角・広角散乱実験その場同時測定用スプレー式試料塗布装置の開発 |
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著者 | 森川 利明, 鈴木 淳市, 大石 一城, 河村 幸彦, 高田 慎一, 廣井 孝介, 大友 季哉, 今井 英人 |
DOI | https://doi.org/10.57378/crossrep.2024003 |