【開催報告】令和6年度中性子産業利用報告会
利用推進部 舟越 賢一
令和6年度中性子産業利用報告会が、J-PARCセンター、JRR-3、(一財)総合科学研究機構(CROSS)、茨城県、中性子産業利用推進協議会、東京大学物性研究所の共同開催により、7月11日(木)13:00~17:50、7月12日(金) 9:30~17:45の2日間に渡り、秋葉原コンベンションホールで開催されました(オンライン併用)。本報告会は、産業界からの要望(中性子・ミュオンで何が分かるのか、どう使えるのか知りたい)に応え、産業界の「見たいもの」とのマッチングを図ることを目的として、今回で7回目の開催となります。参加者は、現地参加者247名、オンライン参加者135名でした。
初日(7月11日)のプログラムでは、J-PARCセンター長による開会の挨拶後、産業利用の現状と施設報告、電池材料Ⅰ、電池材料Ⅱ、特別講演Ⅰ「MIとDX 解析プラットフォームWAVEBASEを介した材料の計測データ解析(庄司 哲也・トヨタ自動車株式会社)」の講演が行われました。
また、2日目(7月12日)では、生体物質、有機・高分子材料、材料特性評価Ⅰ、材料特性評価Ⅱ、新事業分野への展開、特別講演Ⅱ「トライボロジー現象解明に向けた中性子線分析の活用(平山 朋子・京都大学)」の講演とポスターセッションが行われました。
いずれの講演も質疑応答が活発で、特に企業参加者からの積極的な質問が多くあったことから、関心の高さが伺えました。また、ポスターセッションのコアタイムでは、人混みで通路が通れないほど熱い議論が展開されていました。2日間の延べ講演数が22件、ポスター発表数が72件の密度の濃い報告会でしたが、盛会のうちに終了しました。
なお来年度のこの報告会は、2025年7月17日(木)~18日(金)に開催を予定しています。
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