研究を活性化する大きな成果
第21回 超イオン導電体物性研究会(第70回 固体イオニクス研究会)開催

2018.06.26

研究を活性化する大きな成果

集合写真

2018年6月1日~2日に、いばらき量子ビーム研究センターで第21回超イオン導電体物性研究会(第70回 固体イオニクス研究会)が開催されました。日本固体イオニクス学会が主催するこの伝統のある研究会に、今回、J-PARCセンターとともにCROSSも共催し、物質・生命科学実験施設(MLF)のあるJ-PARC直近という立地を活かした研究会の開催を目指しました。参加者は35名、講演数21件でした。

研究会前日にはJ-PARC見学ツアーを催し、MLFの他、ニュートリノ実験施設、ハドロン実験施設の見学も行いました。これら世界最先端の3施設を3時間にわたって見学し、15名の参加者から好評を得ました。

当日の様子

1日目午前中には招待講演2件を含むMLFからの講演5件が行なわれました。質問時間や休憩時間にも活発な議論がなされ、中性子・ミュオン実験に対する関心の高さが窺えました。また「MLFの中性子実験装置を使って観測すれば、その予想が正しいかどうか、決着をつけることができる」といったコメントが出され、MLFでの研究進展が期待されます。

ベテランと若手との交流により、この分野の研究を活性化させるという点でも、今回の研究会は大きな成果がありました。ベテラン研究者からの本質を突く鋭い質問にも、丁寧に答えている若手研究者の姿が印象的でした。

今回の研究会は、研究者が中性子・ミュオン実験を知る機会となるとともに、MLF側にとっては、中性子・ミュオン実験を活かせる研究対象があることを知るよい機会になりました。これを機に双方の交流が深まることでしょう。

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