J-PARC利用成果によるエコタイヤ、製品化へ

2016.10.31

J-PARC利用成果によるエコタイヤ、製品化へ

2016年10月31日

新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」の採用によるエコタイヤ「エナセーブ NEXTネクスト II」
画像:住友ゴム工業

J-PARC等を利用して開発された、新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」の採用により、低燃費性能とグリップ性能を高次元で維持しながら耐摩耗性能を従来品(エナセーブNEXT)から51%向上した、新しいエコタイヤが住友ゴム工業(株)より製品化されました。新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」には、J-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)、大型放射光施設(SPring-8)、スーパーコンピューター京が活用されました。

J-PARCのMLFでは中性子を利用してタイヤゴムの架橋剤となるシリカ周辺のポリマーの構造と運動性能、そしてタイヤゴムとしての物性との関係を調べました。これによりシリカ界面改質によりポリマー中のスチレンの相互作用とポリマー分子の動きやすさを制御できることが分かりました。

住友ゴム工業からのニュースリリースはこちら


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