Prof. Ian Gentle氏がJ-PARC、JRR-3等をご視察

2012.06.08

Prof. Ian Gentle 氏がJ-PARC、JRR-3等をご視察

2012年6月8日

2012年5月10、11日にクイーンズランド大学のIan Gentle教授が来日されJ-PARC、JRR-3及びハドロン施設をご視察されました。

Ian Gentle教授はAustralian Synchrotron Research Program(ASRP)の委員やオーストラリア核科学技術機構(Australian Nuclear Science and Technology Organization:ANSTO)の諮問委員を歴任されるなどオーストラリアの主要な施設の開発に携わってこられました。
また、2009-10年にはAustralian Synchrotronの科学部門の初代部門長を務められ、主にエネルギー蓄積のための新しいカーボン素材の開発や有機光電デバイスの評価などの研究をされてきました。
これまでにも大型放射光施設SPring-8(兵庫県)や放射光科学研究施設Photon Factory(茨城県)で実験を重ねられてきており、現在は中性子を用いた反射率測定と小角散乱の実験に取り組まれていることから、パルス中性子を用いた新たな研究開発を開拓することを目的にJ-PARCをご視察に来られました。


集合写真

初日はJ-PARCセンターの永宮センター長を表敬訪問された後、いばらき量子ビーム研究センター(IQBRC)で藤井センター長及び職員との間でCROSSとJ-PARCの関係、共用ビームラインの共用利用における課題選定などの仕組みについて意見を交わされました。


永宮J-PARCセンター長を表敬訪問


CROSS、KEKの装置担当者とのディスカッション

また、Gentle教授による「Understanding interfacial structure and diffusion in layered organic systems」と題した講演では、CROSS、J-PARC/MLF、KEK(つくばキャンパスとはTV会議で接続)の研究者達と活発な議論を交わされました。

講演の様子

2日目はCROSS東海 鈴木利用研究促進部長からJ-PARCの紹介を、またビームライン15、16、17の装置担当者から各装置の特徴などについて紹介の後、JRR-3、J-PARC/MLF、ハドロン実験施設、ニュートリノ実験施設の視察をされ、それぞれの装置に大変興味を持たれたご様子でした。

J-PARC/MLF、ハドロン実験施設の視察の様子
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