開催趣旨
水素はもっとも軽く、極めて反応性の高い元素です。物質中にプロトン、ヒドリドといったイオン性の状態から、中性、共有結合性と多様な状態で存在し、物性や機能性に大きく関わっています。中性子は水素を観測するためにもっとも有効なプローブの一つであり、X線では観測することが難しい水素の静的、動的構造の研究において必要不可欠なものです。今回、中性子でみる水(氷)・水素化物の物質科学と題して以下のワークショップを企画しました。水素をキーワードに中性子を利用した物質科学研究の最先端を議論し、さらなる水素研究の促進を目指します。
参加登録は当日受付のみとなります。
使用言語
日本語
プログラム
13:30-13:40 | 開会挨拶 |
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13:40-14:15 | 講演1 町田 晃彦 (量子科学技術研究開発機構) 高圧下におけるマンガン重水素化物の磁気転移(予定) |
14:15-14:50 | 講演2 金 相侖(東北大学) 錯体水素化物の無秩序構造と超リチウムイオン伝導(予定) |
14:50-15:25 | 講演3 古府 麻衣子(J-PARCセンター) パラジウム中の水素の振動・拡散ダイナミクス |
15:25-15:45 | コーヒーブレイク、記念撮影 |
15:45-16:20 | 講演4 池田 一貴(KEK) 中性子を利用した水素貯蔵合金の構造研究(予定) |
16:20-16:55 | 講演5 小松 一生(東京大学) 高圧氷および水素ハイドレートの秩序-無秩序転移 |
16:55-17:30 | 講演6 熊田 高之(JAEA) 水素核偏極技術を用いた中性子小角散乱・反射率・回折測定法の開発と展開 |
17:30 | 閉会 |
※18:30- 懇親会予定
世話人
加倉井 和久(CROSS)、町田 晃彦(QST)、大友 季哉(KEK)、舟越 賢一(CROSS)
運営組織
主催
総合科学研究機構(CROSS)中性子科学センター
共催
新学術領域研究「ハイドロジェノミクス」
J-PARCセンター