利用者選定について

利用者選定について

文部科学大臣は特定中性子線施設の設置者として日本原子力研究機構JAEAが行うJ-PARCのMLF施設における中性子線の利用促進業務を、文部科学大臣の登録を受けた登録施設利用促進機関(略称「登録機関」)に行わせることができることとなっています。特定中性子線施設の利用促進業務は、(1)施設利用研究を行う者の選定等を行う「利用者選定業務」と、(2)施設利用研究の実施に関し、情報の提供、相談、援助などを行う「利用支援業務」に分かれます。

登録機関は、(1)利用者選定業務を実施するに当たっては、特定中性子線施設を利用した研究に関して学識経験を有する者からなる選定委員会を設置し、その委員会の意見を聴かなければならないこととなっています。選定委員会は中立的な立場から登録機関に対して意見を述べる委員会であるため、委員を選任する際にも、委員の職業、専門分野等に著しい偏りが生じないように配慮して選任します。選定委員会は特定中性子線施設の利用者選定に関して高度な専門知識を持ち、登録機関の選定の偏りを防止する役割を担っている委員会です。

利用者選定業務は、(1)中性子線共用施設(共用BL)を利用して研究等を行う者の募集及び選定、及び(2)中性子線専用施設(専用BL)を設置してこれを利用した研究等を行う者の募集及び選定、に分かれます。登録機関は、(1)共用BLを利用して研究等を行う者の募集及び選定に当たっては、「中性子線共用施設の利用研究課題選定に関する基本的考え方」に基づき、選定委員会の下に、国内外の国際的な専門家からなる利用研究課題審査委員会及び利用研究分野等に応じて分科会を設置し、これらの審議は英語で行います。(2)専用BLを設置してこれを利用した研究等を行う者の募集及び選定に当たっては、「中性子線専用施設の設置計画の選定に関する基本的考え方」に基づき、選定委員会の下に設置する専用施設審査委員会で審議します。いずれの審査結果も選定委員会に諮り、その意見を踏まえて選定します。

なお、選定委員会は利用促進業務に関する特定の事項を検討・審議するために随時「専門委員会」を設置出来ることとしています。

利用者選定業務の体制図

利用者選定業務の体制図